弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第234回 「ほっともっと」店長も名ばかり管理職 

ほっともっとを経営するプレナスに対し
元店長が残業代を請求した訴訟で
静岡地裁で判決が出されました。

プレナス側は、
元店長は、管理監督者に該当するので
残業代を支払う必要がないと主張しました。
労働基準法上、管理監督者、いわゆる管理職には
残業代を支払う必要がないと定められているからです。
多くの企業は、
この規定に基づき管理職には残業代を支払っていないと思います。

しかし、裁判所は、
元店長は、仕事に対する裁量がアルバイトの採用くらいしか権限がないこと
労働時間についても自由裁量がなく、自分で自由に決められたとは認められないこと
年収も320万円と、他の従業員の平均と変わらないことなどを
理由として、管理監督者とは認められないとしました。

以前マクドナルドの店長について同様の判決が出ており
実際、過去の裁判例でも
管理監督者の要件は厳しく
現在、店長や課長や係長であっても
裁判で争われると
管理監督者には当たらないと言われる可能性は
大きいです。

残業等労働者の働き方が社会問題として
注目されている現状で
会社の経営者の方は、
この点は、注意しなければならないところだと思います。


( 2017/02/21 00:00 ) Category 企業法務 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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