弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第71回 よいお年をお迎えください 

今日は大みそかです。
いよいよ今年も今日で終わりです。

みなさん、もうお休みだと思います。
僕も、27日で仕事は終わりです。
実は、ブログも前回のブログで
今年最後にするつもりでしたが、
告知をするのを忘れてしまいましたので
毎回ブログを読んでくれている方は
今日もブログを見てくれるのではないかと思い、
記事を書くことにしました。

みなさんは、今年はどんな年だったでしょうか。

僕は、
坂東英二氏の脱税事件や
松竹関連で名義株による相続税の脱税の疑いがある
などの取材を受けました。
弁護士が、税金問題でコメントすること自体
珍しいので、
2件も取材が来たことは驚きです。

その他
反町・松嶋夫妻の飼い犬事件
KDDIの速度表示問題
暴力団のパーティーで歌手が歌った問題
自殺者が出た賃貸物件の問題
公務員の飲食店勤務問題
消防士のAV出演問題
ネットバンキング詐欺
任意保険の暴力団排除
就活生の不採用理由不開示問題
など取材を受けコメントをしました。

これだけでも、世の中、法律が問題となる事件が
起きたのだなと思います。

取材でコメントしただけでなく
このブログで取り上げたものも多いです。

来年も、みなさんが関心を持ったり
みなさんに役に立つような法律問題に関する
情報をブログに書いていきたいと思います。

よいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いします。

明日(1月1日)もブログを更新します。







( 2013/12/31 00:00 ) Category 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)

第70回 どうなる?亀田大毅の防衛問題 

ボクシング世界チャンピオンの座を巡って
なぜか、言った。言わない。ということが
問題となっています。

亀田大毅選手は世界チャンピオンでした。
その防衛戦の相手は、
何と体重制限をオーバーしていたのです。

通常であれば、相手は失格となり
大毅選手の不戦勝になると思いますが、
試合が行われることになったのです。

この試合の前日のルールの確認の会議では
相手が体重オーバーなので
大毅選手が負けても
チャンピオンの防衛となることが確認され
ルールブック上も
そう書かれているようです。

しかし、
報道陣や日本のボクシング統括団体であるJBCには
大毅選手が負けた場合
チャンピオンでなくなると説明がなされた
ということのようです。

試合は、体重制限をオーバーしていた
挑戦者が勝ったことから、
大毅選手は、チャンピオンのタイトルを失うのか
どうか、揉めているわけです。

ボクシングは、
選手の体重が異なると
パンチ力に差があることから
階級が設定されているわけです。

そう考えると
普通のスポーツであれば
体重制限オーバーで
失格となり、
試合は行われないというのが
公正な扱いだと思います。

しかし、それでは
試合は無くなりますから
チケット代は払い戻さなければならなくなり
収入を失います。
他方、大会のための広告費や会場費など運営費は
丸々損になってしまいます。

そこで、試合をすることにしたということだと思います。
負けても防衛ということであれば
試合の中継を見る人もいないでしょうから
試合を盛り上げるために
負けたらチャンピオンの資格を失うと
報道陣に説明したのではないでしょうか。

大毅選手が勝てば運営側の思惑通りで
何も問題はなかったのですが
大毅選手が負けてしまったので
こんなに問題になっているということなのではないでしょうか。

以上は僕の推測です。

相手はルールに違反して
体重制限をオーバーしていて
肉体的にも精神的にも楽な状態で
しかも、体重制限オーバーは
パンチ力の点で相手を有利にしているのです。

もしも、負けたらチャンピオンを
降りることになるということであれば
大毅選手は、試合をやらないと思います。

相手が体重オーバーでも
試合をして、負けたらチャンピオンを失ってもいい
という覚悟でやったというなら
チャンピオンを失っても仕方はないですが、
そういう覚悟の元に試合はしていないと思います。

ただ、勝ち負けが何の影響もないのであれば
試合は練習試合と同じです。
それをタイトルマッチとしてお金を取ろうとした
運営側はファンをバカにしていると思います。

本来は、やはり相手を体重制限オーバーで失格。
大毅選手の不戦勝とすべきだったと思います。

ファンとしては、
運営がIBFのタイトルマッチその他の試合は
今後見に行かないとする他ないのではないでしょうか。



( 2013/12/24 00:00 ) Category 話題の裁判・事件 | トラックバック(-) | コメント(-)

第69回 自分が死ぬことを考えたくはないでしょうが 

弁護士は、亡くなった後に
家族が相続で揉めないように
遺言を書いた方がいいと勧めます。

しかし、人間、誰でも
自分が死ぬことを考えたくはありません。

それに、まさか自分の子供にかぎって
自分の財産を巡って争うなんてことは
しないだろうから
遺言書は必要ないだろう。
と、
ついつい遺言書を書きそびれてしまいます。

しかし、不動産は自宅1つという場合
兄弟の誰が自宅を相続するんですか。

不動産が1つの場合兄弟仲良く、
分けるには売って分けるしかありません。
自宅は売って分けたらいいんですか。

逆に、あなたが売った代金を
兄弟仲良く分ければよいと思っていても
長男が自宅は自分が相続すると
主張するかもしれません。

次男も、自分が自宅を相続する
と主張するかもしれません。

一番下の長女は、
自宅は、長男、次男のどちらが相続しても
いいけれど、
自宅は時価で1億円はするから
3300万円は相続分として
もらうと、
高額な代償金を主張するかもしれません。

というように、
あなたが兄弟仲良く
と思っても、
あなたが思うような分け方には
ならないかもしれません。

しかも、その相続が原因で
仲良かった兄弟が仲が悪くなることもあるのです。

あなたが亡くなった後で
兄弟が争わないよう
あなたの考えるあなたの財産の分け方を
残された家族に対する思いも込めて
遺言書を書いてみませんか。

きっと、あなたの家族は
あなたの思いをわかってくれるはずです。

これからは、
相続税の心配もあります。
相続税の対策は
あなたが亡くなってからでは
できません。

相続税対策は
あなたの残された家族に対する
最期の責任かもしれません。







( 2013/12/17 00:00 ) Category 相続・遺産分割 | トラックバック(-) | コメント(-)

第68回 常連客をストーカーと呼んだ店に賠償責任 

珍しい判決が出たので
お話します。

事案は、次のとおりです。
モスバーガーのある店の常連客だった男性が
従業員から「ストーカー」と呼ばれていたことを知り
名誉が傷つけられたとして
慰謝料500万円を請求しました。

男性は、従業員の女性数人と複数回一緒に食事に
出かけるなどをしていたそうです。

これに対し、一審判決は
男性の請求を認めませんでした。

しかし、控訴審である
東京高裁は
「店長は従業員が顧客をストーカーと呼んでいることを
知りながら適切な指導をしなかった。
呼び方が外部に広まる可能性もあった」
という理由から
名誉棄損を認めて
10万円の支払いを認めました。

もちろん、店が顧客を「ストーカー」という表現で
呼ぶのは好ましくないことは言うまでもありません。

しかし、仲間内で、呼んでいるだけであれば
謝罪もしていることもあり、
賠償責任まで認める必要はなかったのではないかと思われます。

ただし、判決は外部に広まる可能性もあった
ということですから、
何か事情があったのかもしれません。

一般的には、
相手に向かって「バカ」などの悪口を言えば
少額だとは思いますが
慰謝料は発生します。
そんなことでいちいち裁判をする人はいないので
慰謝料を支払わずに済んでいるケースが多いのです。

だから、普通の人でも
言葉遣いには気を付けた方がよいのですが、
今回従業員の顧客の呼び方が名誉を傷つけるとして
賠償責任を認めたので、
企業経営者は、従業員が顧客等を
そう呼ばないよう注意する必要があります。
( 2013/12/10 00:00 ) Category 話題の裁判・事件 | トラックバック(-) | コメント(-)

第67回 ドラマのような子供の取り違えに賠償責任 

みなさんご存知かもしれませんが、
先日、赤ん坊のときに
病院で間違えて別の両親に
引き渡されてしまった男性が
病院に対して
損害賠償請求をした事件で
判決が出されました。

男性は60歳なので
既に、人生の大部分を
生きてしまっています。

男性の請求は
取り違えられてしまったため
本来は大学に行けたはずなのに
大学には行けず、
その分所得が低かったことから
大学を卒業していた場合の
収入との差額と
取り違えられて育ったことによる
慰謝料を損害賠償として
支払えということ
だったようです。

本当の両親の家庭は
比較的裕福で
誤って引き取られた
子供も含めて
子供全員が
私立高校から
大学に進めたようです。

しかし、男性が引き取られた
家庭では、お父さんが早くに亡くなり
お母さんは生活保護を受け
兄弟3人とで生活し
中学卒業後就職し
定時制の高校を出て
今はトラックの運転手を
しているそうです。

両家庭が環境が全く異なる
ドラマのような
取り違え事件です。

判決内容は
報道から判断すると
大学に進学することは
家庭環境だけで決まるものではないことから
大学に進学できたとは
限らないということで
大学卒業を前提とした所得との
差額の賠償は認めなかったようです。

ただ、大学に行けない環境で育ったことや
本当の両親と交流を一切持てなかったことを
考慮して
慰謝料は3200万円としました。

人生や家族の取り違えは、
今となってはやり直しもきかない
金銭的に評価はできない問題ではありますが
3200万円は、
妥当な額だったのでしょうか。

確かに、大学進学は、
家庭環境だけの問題ではありませんが
しかし、その家庭の子供も、取り違えられた子供も
全てその家庭で育った子供は
大学に進学できていることを考えると
大学卒業の所得を前提とした
損害賠償も認めてもよかったような気もします。

ただ、報道では男性の幼少からの成績や
育った家庭での他の兄弟の成績等が
わからないので
判決がどういう事情を根拠に
判断したのかわかりませんが。

このようなケースは
後からお金をもらっても
元には戻せません。
このような間違いを起こさないよう
病院には注意していただくほかありません。




( 2013/12/03 00:00 ) Category 話題の裁判・事件 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

QRコード
QR