ルミネと言えば、女性のファッション関係のテナントが多く
しかも女性から支持されており、業績が堅調というイメージでした。
そのルミネが、中心的顧客層である女性を敵に回すことになる
と思われるCMをネットで配信し、セクハラだパワハラだと非難され
ルミネ側が不適切な表現があったとして謝罪した上で
配信を停止するということがありました。
CMは、ルミネが働く女性を応援するスペシャルムービーとして
配信されました。
出勤途中の主人公の女性に対し、
男性上司が「よく寝てそれか」と顔のことを非難する発言をします。
その後、職場の花である女性従業員に対し、かわいいと言った上で
女性主人公に対し、需要が違うから気にするなと言います。
そして、女性主人公はサボっていたからと反省し、
変わらなきゃというテロップが流れるのです。
2話で若いイケメン男子に美人と言われる展開となるので
その伏線として第1話でけなされるというものなのですが。。
男性上司が、
会社の出勤途中でいきなり顔のことを非難するだけでも
セクハラですが
さらに、若い女性従業員に対し、かわいいとして、
その女性従業員を職場の華として期待している点も
セクハラで、
逆に、主人公の女性には、職場の華としては期待していないということを
明言することもセクハラとなります。
CMなので、
そのようなセクハラ上司を登場させる演出もありだとは思います。
(現実の会社でCMの行為をしたらセクハラになります。)
しかし、このCMの最大の問題点は
主人公の女性が、そのセクハラ男性上司に言われたことを受けて
変わらなきゃと言ってしまうことにあります。
働く女性を応援すると言ってしまっているため、
ルミネの考える働く女性を応援するとは
セクハラ上司の職場の華としての期待に答えることを応援することなのか
となってしまい、
非難を受けているわけです。
実際、働く女性は、
CMのようなセクハラ上司に困らせられているということは
十分想像できます。
働く女性がセクハラ上司に困っていて
それをやっつけるようなCMであれば
今回のように企業イメージが悪くなることはなかったと思います。
ただ、セクハラ上司をやっつけることを応援することと
ルミネで商品を買ってもらうことが
結び付けられなかったのだと思います。
それなら、あえてそのようなCMを流さなければよかったと思います。
ルミネはこれまで女性に支持されてきたと思うので
今回のCMによる信用失墜は大きかったと思います。
企業のイメージ作りにも、
現代では
法律やセクハラ、環境などに関する知識が必要になります。
気を付けてください。