弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第226回 みなさん良いお年をお迎えください。 

今年もあとわずかとなりました。
法律事務所が年末年始をどれだけ休むかは
その事務所それぞれで、
いつからいつまでというルールはありません。

自営業なので、
たくさん休もうと思えばたくさん休めることとなります。

しかし、自営業だから、たくさん休むという人は
法律事務所以外でも少ないのではないかと思います。
お客さんとの関係がありますからね。

法律事務所も例外でなく
依頼者の方や相談者の方もいらっしゃいますから
そのことを考えて
周囲と同じように休みを取ることとなります。

僕の事務所は
年末が12月28日までで、
年始は1月5日から、となります。

では、みなさん、良いお年をお迎えください。




( 2016/12/27 00:00 ) Category 未分類 | トラックバック(-) | コメント(-)

第225回  ワンダーコア使用中に窒息死は商品に欠陥か? 

家庭用フィットネスマシン「ワンダーコア」にネックレスが引っかかり
男性が死亡したことは、
製品の欠陥が原因だとして、
男性の遺族が販売会社に対し
損害賠償を求めて訴訟を起こしました。

その根拠としているのが
製造物責任法です。
製造物責任法はPL法とも呼ばれています。

製品の欠陥により
損害が発生した場合は
メーカーや販売者が損害賠償義務を負う
とされています。

この欠陥には、
製品そのものがおかしかったという
製品自体の欠陥だけでなく
予見可能な使用法に対する指示や警告を
記載していないことも欠陥とされています。

今回の訴訟では、
ネックレスをしながら使用するなという注意書きがなかったことから
指示・警告上の欠陥があるとしています。

通常、
突起があるものには、ネックレスが引っかかりやすいですし
また、運動中ネックレスをしていれば、
どこかに引っかかって首が締まるということも
わかりそうです。

しかし、家庭用フィットネスマシンで
誰でも気軽に使用できるということが
ウリの商品であるとすると
あまり普段運動をせず
ネックレスをしたまま運動することの危険性を
認識できず
使用してしまうことも予想できるとも言えそうです。

この辺を裁判所がどう判断するかで
結論は変わって来そうです。

また、販売会社は飲酒後の使用は禁止してあるという
主張のようですが
ネットで公開されている説明書には
飲酒後の禁止については
明確には記載されていないようなので
死亡した男性の購入したマシンの説明書には
書いてあったのかどうかということも
問題となりそうです。

常識で判断すれば
そんなことしないだろうということを
どこまで禁止行為として注意書をするかは
メーカーや販売会社にとっては
悩ましいところです。
この事件が判決まで行くと
その基準が明らかになると思いますので
注目の訴訟ということとなります。

( 2016/12/20 00:00 ) Category 企業法務 | トラックバック(-) | コメント(-)

第224回 ネットの中途解約料は無効? 

以前
第125回 携帯電話の2年縛りは有効?
で、
携帯電話会社の2年未満で解約すると違約金を取られる
いわゆる2年縛りは有効という判断を最高裁がしたことを取り上げました。

今回、インターネット接続業者が2年以内で解約した場合には
残期間の利用料を違約金として支払うという条項について
無効とする判決が出されました。

最高裁判決との違いは、報道からはよくわかりませんが
違約金の金額の程度が異なるのではないかと思われます。

契約は、本来どういう内容にするかは自由なのですが
消費者とする契約では、消費者契約法が適用されるので
消費者にとって通常よりも不利な契約は無効になります。

これに対し、事業者同士の契約は、消費者契約法の適用はありませんから
一方にとって不利な契約でも事業者が署名捺印をしていれば
有効となってしまいます。

したがって、事業者は事前に契約内容をよく確認する必要があります。
もちろん、消費者の方も、トラブルに巻き込まれないためには
事前に契約内容を確認した方が良いと思います。


( 2016/12/13 00:00 ) Category 企業法務 | トラックバック(-) | コメント(-)

第223回 競売物件の購入はお気を付けください 

競売物件は、
差し押さえられた土地建物などの不動産を
裁判所が売りに出したものです。
2週間の入札期間に
一番高い金額で購入希望をした人が
購入することができます。

以前は不良債権処理の影響で
競売物件が多数あり
新聞にも競売物件の広告が掲載されていました。

競売物件は、時価の7割を最低価格として売りに出されるので
相場に比べて非常に安いです。

例えば、3000万円の土地建物が
2100万円で売りに出されることになります。

しかし、その安さには理由があるので
注意が必要です。

通常の売買では、建物に欠陥があったりすれば
売主に賠償請求ができます。
建物を買って、敷地の利用権に問題があれば
これもまた売主に賠償請求ができます。

しかし、競売物件はこれらは全て購入者の自己責任となります。
競売物件の場合どんなリスクが潜んでいるかはわからないのです。

物件の中身や権利関係は、裁判所においてある記録に書かれてはいます。
それを見て、リスクを判断して、値段を入れる必要があるので
通常よりも安い金額で入れる必要があると思います。

今回このような話題を取り上げたのは
競売で建物を購入し、
その敷地利用権があるかどうか最高裁判決が
出されたからです。

最高裁判決では、敷地利用権があるとされたので
建物の購入者は一安心だとは思いますが
一審二審では、敷地利用権がない、
即ち、競売でわざわざお金を出して購入した建物を壊して
土地を明け渡さなければならないと判断されていたのです。

競売物件は、安いですが
こういうリスクが含まれていますので
競売物件を購入するなら
記録をコピーして弁護士に見てもらってから
購入希望を出すかどうか決められた方がよいと思います。









( 2016/12/06 00:00 ) Category 不動産 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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