弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第223回 競売物件の購入はお気を付けください 

競売物件は、
差し押さえられた土地建物などの不動産を
裁判所が売りに出したものです。
2週間の入札期間に
一番高い金額で購入希望をした人が
購入することができます。

以前は不良債権処理の影響で
競売物件が多数あり
新聞にも競売物件の広告が掲載されていました。

競売物件は、時価の7割を最低価格として売りに出されるので
相場に比べて非常に安いです。

例えば、3000万円の土地建物が
2100万円で売りに出されることになります。

しかし、その安さには理由があるので
注意が必要です。

通常の売買では、建物に欠陥があったりすれば
売主に賠償請求ができます。
建物を買って、敷地の利用権に問題があれば
これもまた売主に賠償請求ができます。

しかし、競売物件はこれらは全て購入者の自己責任となります。
競売物件の場合どんなリスクが潜んでいるかはわからないのです。

物件の中身や権利関係は、裁判所においてある記録に書かれてはいます。
それを見て、リスクを判断して、値段を入れる必要があるので
通常よりも安い金額で入れる必要があると思います。

今回このような話題を取り上げたのは
競売で建物を購入し、
その敷地利用権があるかどうか最高裁判決が
出されたからです。

最高裁判決では、敷地利用権があるとされたので
建物の購入者は一安心だとは思いますが
一審二審では、敷地利用権がない、
即ち、競売でわざわざお金を出して購入した建物を壊して
土地を明け渡さなければならないと判断されていたのです。

競売物件は、安いですが
こういうリスクが含まれていますので
競売物件を購入するなら
記録をコピーして弁護士に見てもらってから
購入希望を出すかどうか決められた方がよいと思います。









( 2016/12/06 00:00 ) Category 不動産 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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