弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第241回 相続手続が少し便利になります 

法務省の発表によると
今年の5月下旬から
法務省が、相続手続に関し、
「法定相続証明情報」というものを
出してくれることになったそうです。

この手続は
相続人を証明する戸籍を1式だけ揃えて
法務局に持って行くと
法務局で相続関係図を作成してくれて
相続人が誰であるかがわかる証明書として
発行してくれるものです。

これまでは、1つの相続関係を証明するには
何通もの戸籍謄本を取り寄せて
相続関係図は、自分たちで作成しなければなりませんでしたし
その何通もの戸籍謄本の束をいくつもの銀行で使いまわすか
何セットも戸籍謄本を取り寄せる必要がありました。

今回の手続きは、これを法務局で1枚にまとめてくれて
法務局が証明書として発行してくれるので
銀行や税務署、法務局等に提出するには
この1枚を添付すればよいことになり
用意する書類がだいぶ少なくなります。

しかも、法務局は、この証明書を発行する手数料を
無料にしてくれるそうです。

どうしてこんなことを法務局がしてくれるかというと
相続手続が面倒で、相続登記をしないで
放置され所有者がどこの誰かわからない不動産が
増えているからだそうです。

しかし、本当に面倒なのは、
今回法務局に提出することとなった相続人であることを証明する
戸籍一式を取り寄せることです。
戸籍は、亡くなった方の生まれてから亡くなるまでのものを取らなければなりません。
戸籍をあちこちに移転した人の戸籍は
その自治体ごとに申請する必要があります。
しかも、古い戸籍は、手書きで字が読めないものもあります。

法務局が相続人の面倒を省いてくれるというのであれば
亡くなった方の最後の戸籍を提出すれば
生まれてから亡くなったときまでの戸籍を全部法務局が調べてくれて
今回の証明書を作成してくれるところまでやってもらえると
かなり相続人の負担は軽減されて良かったと思います。

亡くなった方の生まれてから亡くなるまでの戸籍を全て取るのは面倒だという方は
弁護士等に依頼した方がよいかもしれません。
( 2017/04/11 00:00 ) Category 相続・遺産分割 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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