弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第242回 招集手続が法律に違反しても取締役会は有効 

韓国ロッテグループの創業者の重光武雄氏が
日本のロッテホールディングスの代表権を外された
取締役決議を不服として
決議無効確認を求めた訴えについて
判決が出されました。

会社法では、
株主が株主総会で取締役を選んで
その取締役が取締役会で
代表取締役を選ぶということになっています。

取締役会を開催する場合は
事前に招集通知を出すことになっています。

この招集通知が
取締役会の前日深夜にメールで
送られてきたたために
武雄氏は、気づかずに、取締役会に出席できなかったことから
その取締役会決議は無効だとして
争ったようです。

これについて、裁判所は、
招集通知を取締役会前日の深夜にメールで送ったことは
法令違反として認めました。
しかし、
武雄氏以外の取締役は全員出席していた上に
武雄氏の代表権を外すことについては
意思が固く武雄氏が出席しても
影響がなかったと
判断しました。

この点、取締役会については
基本的に法令違反があれば
決議は無効となるという考えも有力ですし
当時代表権を持っていた武雄氏が出席していれば
当然可決されない可能性もあったといえることから
なかなか微妙な判決だったような気がします。

みなさんは、取締役会を開く場合は
きちんと開催の手続を踏んでからするようにした方がよいと思います。

( 2017/04/18 00:00 ) Category 企業法務 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

QRコード
QR