弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第262回  負動産2 

朝日新聞で、取り上げていた「負動産」の中に、
分譲マンションの話がありました。

分譲マンションを取り壊して
土地を売りたいけれども
1人が反対しているので
取り壊しができないというものでした。

建て替えについては
5分の4の多数決で
決議できますが
取り壊して売却するということだと
全員の承諾を得なければなりません。

そこで、売ろうと思っても
なかなか売れないということになります。

マンションなどは建物も古くなれば
そこに住んでいる方も高齢者となります。
そうなると
建て替えはお金がかかるし、
自分はそれほど長く住むわけでもないのに
いまさらお金を出したり労力をかけてまで建て替えをしたくない
と考えるのが普通です。

しかし、建物が老朽化すると大規模修繕も
必要になります。
そのお金も出せない場合、
どうしたらよいかわからないということになります。

ただ、このケースでは
1軒だけが反対しているということで
他で5分の4を占めるのであれば
建て替え決議をして
建て替えを前提に購入してくれる業者を探して
売却することが考えられます。

本来は、築40年等老朽化して
修繕もままならないような建物は
建て替えができないときは
売却して、代金を分けて清算をすることができる
という法律があればよいのですが
今の法律は、建て替えを5分の4の多数決でできる
としか定めていません。

そこで、老朽化したマンションは
まさしく「負動産」として残っていく
ということになります。

( 2017/09/12 00:00 ) Category 不動産 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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