弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第269回 オタ芸は迷惑行為か 

僕は、アイドルのコンサートには行ったことはありませんが、
ファンがアイドルに対し声援を送る際に
一部の観客が曲に合わせて
特別な掛け声や動きをするオタ芸というものがあるそうです。
僕もテレビでは見たことがあります。

このオタ芸のせいで
アイドルのコンサートに行った男性が
曲が3割も聞こえなかったとして
主催者に対し、
損害賠償請求などを求めました。

これに対し、一審判決は
オタ芸にはコンサートの雰囲気を高揚させる側面もあり、
悪意を持って妨害する行為とは言えない。
また観客にどこまで許すかは主催者の裁量に委ねられている。
と判断しました。
高裁判決も同様でした。

男性は、よほどオタ芸が許せなかったのでしょう。
最高裁まで上告しました。
しかし、最高裁判所も上告を棄却しました。


コンサートを、
どのような雰囲気で行うかなどは
主催者が企画し決めることなので
どのような行為を禁止し、
どのような行為を認めるかも
コンサートの企画の一部なので
主催者に広く裁量が認められています。

それでファンが減ったら
それは主催者の自己責任ということになります。
主催者はその辺を見極めて
禁止したり、認めたりすることになります。




( 2017/10/24 00:00 ) Category 企業法務 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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