弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第273回 未払残業代の時効が5年に 

第267回 残業代の請求事件が増えています
で、お話ししたように、
従業員からの会社に対する残業代の請求の事件が増えています。

未払残業代は、現在労働基準法で、2年で時効にかかるとされています。
これは、民法が従業員の給料の時効を1年と定めていて
1年はあまりに短いことから
労働者の保護のために
労働基準法では倍の2年に伸ばしているのです。

この度民法が改正されて
施行はまだですが、
全ての債権について時効は5年と定められました。
労働基準法がなく、民法に従うのであれば
従業員の給料も時効は5年になるはずです。

しかし、労働基準法で時効は2年と定められていることから
2年になってしまうということなのです。
本来労働者を保護するために2年としたのに
今度は、それが却って労働者に不利になってしまう
ということとなっています。

そこで、厚生労働省は、従業員の給料の時効を5年と
するよう労働基準法の規定を改正することを検討する
のだそうです。

未払残業代が、2年分まとめてくるのでも
会社側としては大変だと思いますが
これが今後は5年となる可能性があるわけです。

残業代の未払いが発生しないように
雇用契約や就業規則、実際の労務管理を変える必要があると思います。



( 2017/11/21 00:00 ) Category 企業法務 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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