弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第280回 前払いには気を付けて 

成人の日という日本全国で
新成人のお祝いをするという
おめでたい日に
大きな事件が起きてしまいましたね。

みなさん、テレビなどの報道でご存じのとおり
着物のレンタル・販売業者である
その名も「はれのひ」が
前金で代金を受け取っていながら
成人の日当日に
閉店してしまい、顧客である新成人は
着物を着ることができませんでした。
その被害者の数は
数百人にも及ぶらしいです。

昨年も同じような被害が起きました。
旅行代理店の「てるみくらぶ」が
旅行代金を受け取っていながら
倒産し、
顧客は代金を支払っているにもかかわらず
旅行に行けなくなってしまいました。

みなさんは、前払いしてくださいと言われたら
素直に前払いをしてしまう方が多いでしょうが
代金を前払いする場合は、
「はれのひ」や「てるみくらぶ」だけではありません。
常に、代金を支払ってもサービスが受けられなくなるリスクがあります。

だから、銀行は、お金を貸すときに、必ず審査をして
担保を取ったり、保証人を付けたりして支払いを確保してから
お金を貸すのです。

少額の場合は、担保を取ったり、保証人を立てたり
というのは面倒ですし、
お店の方もそんな顧客とは取引してくれないでしょう。

そこで、このような被害に遭わないためには
・なるべく前払いをしない
・前払いをするとしても前払いを代金の一部にする
・前払いをしても、つぶれなさそうなその業界の大手を選ぶ
くらいしかありませんが
前払いをしない以外はこのような被害を避ける方法はありません。

前払いをするときは、
相手の業者がサービスを受ける日まで
つぶれなさそうかどうか
現金を持って逃げる可能性はないか
気にした方がよいと思います。

( 2018/01/16 00:00 ) Category 債権回収(貸金、売掛金、損害賠償) | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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