弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第288回 飲食店のドタキャンの責任 

飲食店のドタキャンが話題となっています。
その飲食店のドタキャンについて
損害賠償請求(正確には違約金請求)の
裁判があったことが
インターネットの記事に掲載されていましたので
取り上げたいと思います。

予約をした場合は、
飲食物の提供契約が成立しますので
ドタキャンは契約不履行となります。

そこで、店側は予約をしてドタキャンをした
顧客に対し契約違反による損害賠償請求が
考えられます。

今回の裁判では、40人の団体で予約をしたにもかかわらず
何の連絡もなくドタキャンをしたケースのようです。
裁判に相手は欠席したことから
原告の請求はそのまま認められました。
その額13万9200円です。

今回の裁判では、ホームページで
違約金について定めてあり
当日キャンセルは代金の100%を違約金として
いただくとしていました。

この違約金の定めは重要で、
飲食店の場合
予約がキャンセルされても
本当に料理を用意したのか、
料理を用意したとしても
他の客に利用できたのではないか
などと反論されてしまい
代金全額が損害と認められない可能性があります。
違約金を定めていれば
その金額を請求できることとなります。

この違約金はホームページに見やすいところに
記載しておくのがよいのですが
違約金が目立つところにかかれていることが
営業的にマイナスにならないかということは
心配になります。

また、キャンセル料は、
少額なので、
裁判をしたり費用労力をかけて
回収するのは割りに合わないということもあります。

連絡先がメールアドレスや携帯電話の電話番号では
相手の住所はすぐにはわからず
弁護士会の照会等を利用しなければなりません。
そうなると、弁護士費用等もかかってしまいます。

ただ、ホームページに予約後のキャンセルは
キャンセル料がかかるということを
記載しておくなどによって
まともなお客はキャンセルしなくなると思いますので
一定の効果は期待できると思います。
( 2018/03/13 00:00 ) Category 債権回収(貸金、売掛金、損害賠償) | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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