弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第293回 古い消火器が破裂した場合の責任 

古い消火器が破裂して
当時小学生だった被害者がケガをして
後遺症を負いました。

被害者男性は
1970代以降同様な事故がたびたび起こっていて
1988年には同様の事故が多発していたのだから
国やメーカーは、破裂に対する危険について注意喚起を怠っていたなどとして
国やメーカーに損害賠償請求をしました。

これに対し、大阪地裁は
消火器本体に耐用年数や腐食の危険性が表示されたラベルを貼るなど
国からの要請に応じた対応が行われていたなどとして
損害賠償請求を認めませんでした。

一定の対応は取っていたということだと
国やメーカーの責任を問うことは難しいケースだったような気はします。
ただ、古い消火器を設置していた駐車場の管理人とは
和解が成立しているようなので、
古い消火器が破裂して誰にも責任がない
というわけではありません。

消火器は火事がなければ使いませんから
古い消火器がそのままになっているケースは
十分考えられます。
今の消火器が1970年代、1980年代の消火器のように
破裂する可能性があるのかはわかりませんが
消火器を設置されている方は
ちょっと消火器を見直してみる必要があるかもしれません。




( 2018/04/17 00:00 ) Category 債権回収(貸金、売掛金、損害賠償) | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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