弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第296回 相続放棄は3カ月以内に(相続3) 

ゴールデンウイーク中は、
面白い事件や判決がなかったことから
今回も相続のお話しです。

前回準確定申告の話をしてしまいましたが、
その前に、相続放棄をする場合は
相続を知ってから3カ月以内に
相続放棄をしなければなりません。

相続放棄というと
世間一般では
遺産分割協議書で遺産を取得しないと合意する場合も
相続放棄と言われています。

しかし、正式な相続放棄は
家庭裁判所に相続放棄の申述書という書面を提出して
する必要があります。

この相続放棄をした場合は
被相続人の借金などの負債を相続しなくて済みます。
逆に、相続放棄をしてしまうと、被相続人の財産は一切相続できなくなります。

相続放棄は最初から相続人にならなかったとする制度で
プラスの財産のみを相続し
マイナスの負債を相続しないという
都合のよいことはできませんので
その点は誤解のないようにしていただけたらよいと思います。

相続放棄をする場合、相続放棄の前後で、
被相続人の財産を処分してしまうと
相続放棄ができなくなってしまったり
相続放棄が無効となってしまったりしてしまいますので
注意が必要です。

また、被相続人と離れて暮らしていた場合
被相続人にどんな財産があって
どんな負債があるのか
3カ月ではわからない場合もあります。

その場合は、相続を知ってから3カ月がたたないうちに
家庭裁判所に申立をして、相続放棄をする期間を伸ばしてもらうことができます。
これは、「熟慮期間の伸長」と呼ばれています。


( 2018/05/08 00:00 ) Category 相続・遺産分割 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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