弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第324回 国土交通省がサブリース業者の実態調査 

シェアハウスかぼちゃの馬車を運営するスマートデイズが、
多数のサラリーマンなどに家賃保証をして
高額なシェアハウスを売却したけれども
保証した家賃が支払えず、
倒産したことが問題となっています。

家賃を保証したスマートデイズは倒産してしまったので
責任を追及しようがなく
今問題となっているのは、
ローンでシェアハウスを購入したけれども
ローンを支払えるだけの家賃収入を得られず
ローンが支払えないということで、
そもそも、ローンが組めない人にもローンを組ませて
高額のシェアハウスを購入させたスルガ銀行に責任があるのではないか
ということです。

しかし、そもそもこの問題はスマートデイズが
自分たちが借り上げて、転貸するので、
一定の家賃収入が保証されると説明して
高額物件を売っていたことにあります。

この物件を購入したオーナーから借り上げて転貸する業者を
「サブリース業者」と言います。

サブリース契約は、法律上、賃貸借契約で、借地借家法の適用があります。
そこで、賃借人であるサブリース業者は、賃料の減額をすることが可能となります。
したがって、法律上は、サブリースにすれば、ローンの完済まで賃料収入が保証されるとは限らないのです。
また、いくら家賃保証してくれて、賃料減額をしないとしても、スマートデイズのように倒産してしまえば、
オーナーは責任追及ができなくなってしまいます。

国土交通省は、スマートデイズの件を含め、サブリース契約に関するトラブルが増えていることから
サブリース業者の登録の義務化も含めて検討するために、
サブリース業者の実態調査に乗り出したようです。

登録が義務化されるとしてもまだまだ先の話でしょうから
今の段階でサブリース契約を締結する場合には
契約内容及びサブリース業者の資力をご自分で調査する必要があります。
( 2018/12/04 00:00 ) Category 不動産 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

QRコード
QR