弁護士高島秀行の資産を守り残す法律

資産を守り残すために事前に備える賢い法律利用方法

第347回 特殊詐欺で暴力団組長に使用者責任 

「オレオレ詐欺」を始めとする特殊詐欺の一部は
暴力団が取り仕切って行われていると言われています。

そもそも、特殊詐欺の実行犯を捕まえて
これらの者に損害賠償請求をすることも難しいのですが
警察の活躍により実行犯グループが逮捕されることもあります。

詐欺の実行犯だけでなく、その上の暴力団組長に
使用者責任に基づき損害賠償請求をするという訴訟が起こされ
判決が出ました。

判決の内容は、特殊詐欺について、暴力団組長に使用者責任を認める
という画期的なものです。
これまで、暴力団抗争で一般市民が巻き込まれて亡くなった場合に
暴力団組長に使用者責任を認める判決がありましたが、
特殊詐欺でも暴力団組長の責任を認めることになったのです。

特殊詐欺の被害は、年間約400億円とも言われています。
そのどれだけが暴力団の資金源となっているかはわかりません。
しかし、今回の判決により
特殊詐欺に暴力団がかかわっていることが証明できれば
組長に損害賠償請求できるということとなると
暴力団組長は資産を持っているでしょうから、
被害の回復にも役立つでしょうし、
暴力団が特殊詐欺をすることへの牽制にもなると思います。
( 2019/05/28 00:00 ) Category 損害賠償請求 | トラックバック(-) | コメント(-)
プロフィール

弁護士 高島秀行

Author:弁護士 高島秀行
第一東京弁護士会所属
東京都港区虎ノ門で
高島総合法律事務所経営
昭和40年生まれ
昭和63年慶応義塾大学法学部
法律学科卒業
平成6年弁護士登録

著書
『訴えられたらどうする!!』
『相続・遺産分割する前に読む本』
『企業のための民暴撃退マニュアル』
『Q&A改正派遣法早わかり』

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